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パニック障害の治療

パニック障害とは、突然何の前触れもなく激しい動悸や息苦しさ、めまい、強い恐怖感などに襲われるパニック発作が繰り返し起こる心の病気です。発作自体は命に関わるものではありませんが、「またあの苦しい発作が起きたらどうしよう」という強い不安(予期不安)や、発作が起きたときに逃げられない場所を避ける行動(広場恐怖)が重なり、通勤や通学など日常生活に大きな支障をきたすことがあります。渋谷 Mental&Beauty Clinicでは、患者さん一人ひとりの状態に合わせた丁寧な診療を行っています。

パニック障害とはどのような病気ですか?

パニック障害は、特別な身体の異常がないにもかかわらず、強い不安や恐怖とともに動悸や呼吸困難などの発作が起こり、生活に制限がかかってしまう病気です。死ぬのではないかと恐怖になるほど強いものです。決して気持ちの持ちようや性格の弱さが原因ではなく、脳内の神経伝達物質のバランスの乱れなどが関係していると考えられています。

パニック障害は早期に適切な治療を始めることで、発作の頻度を減らし、症状が落ち着いた状態を目指すことができます。電車や人混みが怖くて外出を避けてしまうなど、少しでも気になる症状がある場合は、我慢せずに心療内科を受診することが大切です。

パニック障害で見られる主な3つの症状

パニック障害の代表的な症状には、突然の発作である「パニック発作」、発作への恐怖が続く「予期不安」、特定の状況を恐れる「広場恐怖」の3つがあります。これらの症状が連鎖することで、行動範囲が狭まっていきます。

1. 突然激しい苦しみに襲われる「パニック発作」

パニック発作は、何の前触れもなく突然始まり、短時間でピークに達する激しい発作です。身体的には次のような症状が現れます。

  • 動悸・・心臓が激しく波打つ、ドキドキする
  • 呼吸の苦しさ・・息が吸えない、息苦しさ、過呼吸
  • めまいやふらつき・・頭がクラクラする、気が遠くなる感覚
  • 冷や汗や震え・・手足の震え、全身の発汗、悪寒
  • 強い恐怖感・・「このまま死んでしまうのではないか」という恐怖

発作自体は通常10分から数十分ほどで治まりますが、救急車を呼ぶほど強い苦痛を感じることも少なくありません。

2. 発作の再発を恐れる「予期不安」

パニック発作を一度でも経験すると、「また同じような発作が起きたらどうしよう」という強い恐怖や心配が常に頭から離れなくなります。これを予期不安と呼びます。予期不安が強くなると、仕事や勉強に集中できなくなったり、常に緊張状態が続いて睡眠のリズムが乱れたりすることがあります。

睡眠に関するお悩みについては「不眠症・睡眠障害の治療」のページを参照してください。

3. 逃げられない場所を避ける「広場恐怖」

広場恐怖とは、発作が起きたときにすぐに助けを呼べない場所や、逃げ出せない状況を極度に恐れて避けてしまう状態です。具体的には、満員電車やバス、飛行機、トンネルの中、映画館、スーパーのレジ待ち、美容院などが挙げられます。広場恐怖が進むと、一人での外出や仕事への通勤が困難になり、生活範囲が大きく制限されてしまいます。

人前や特定の場面で過剰な緊張を感じる場合は「社交不安障害(SAD)の治療」のページも参考になります。

パニック障害が起こる原因と発症のきっかけ

パニック障害の発症には、脳内の神経伝達物質の働きの乱れや、強い精神的・身体的ストレスが複合的に関与していると考えられています。脳内の「不安や恐怖」を感じる扁桃体などの働きが過敏になり、危険がない場面でも警報が鳴ってしまう状態です。

また、過労や睡眠不足、人間関係の悩みなどの環境要因(発症のきっかけとなりやすい要素)が引き金となることもあります。日々のストレスの積み重ねが発症に関わるため、心身を休ませる環境づくりも重要です。

ストレスによる不調全般については「ストレスの相談・治療」のページを参照してください。

パニック障害と見分けが必要な病気

パニック発作のような動悸や呼吸苦は、身体の疾患や他の精神疾患でも起こることがあるため、丁寧に見極めることが大切です。

甲状腺機能亢進症や不整脈、気管支喘息などの内科的な病気でも似た症状が現れることがあります。当院では内科的な視点も交えながら、身体の病気の影響がないかを慎重に確認します。また、気分の落ち込みが続く場合はうつ病を併発している可能性も考慮します。

気分が晴れない状態が続く場合は「うつ病の相談・治療」のページを参照してください。

パニック障害の治療法と回復へのステップ

パニック障害の治療は、発作を抑える薬物療法と、不安に対処する力を養う心理療法(精神療法)を組み合わせて進めることが基本です。焦らず段階を踏んで治療を続けることで、症状が気にならない状態(寛解-病気の症状が一時的または継続的に軽快・消失した状態)を目指します。

お薬による治療(薬物療法)

薬物療法では、主に脳内の神経伝達を整える抗うつ薬(SSRI)や、発作時の強い不安を速やかに和らげる抗不安薬が用いられます。SSRIは毎日継続して服用することで発作の予防や予期不安の軽減を目指します。発作が起きそうなときや起きてしまったときのために、頓服薬として抗不安薬をお手元に持っておくことも安心感につながります。

不安を和らげる心理療法(認知行動療法など)

薬物療法で発作が落ち着いてきたら、少しずつ不安な状況に慣れていくアプローチを行います。発作が起きても命に危険はないという正しい知識を身につけ、深呼吸などのリラクゼーション法を取り入れながら、避けていた場所(電車や人混みなど)へ段階的に挑戦していきます。

日常生活で意識したいセルフケア

治療中は、規則正しい生活リズムを守り、カフェインやアルコールの過度な摂取を控えることが推奨されます。カフェインやアルコールの急激な作用は、動悸や自律神経の乱れを誘発しやすいため、できるだけ控えめに過ごすことが発作予防につながります。

パニック障害の診療にかかる料金について

心療内科でのパニック障害の診療は、各種健康保険が適用されます。初診時や再診時、処方されるお薬の種類によって費用は異なります。自立支援医療制度(精神通院医療)の対象となる場合もありますので、詳細については受診時にご相談ください。

項目 費用の目安(自己負担分)
初診料(保険適用時) ●●円
再診料(保険適用時) ●●円
各種診断書・書類作成料(保険適用外の場合) ●●円

パニック障害についてのよくある質問

Q1. パニック発作で死んでしまうことはありますか?

A1. パニック発作によって直接命を落とすことはありません。発作中は強い恐怖や息苦しさを感じますが、身体の機能そのものが停止するわけではなく、通常は数分から数十分で自然に落ち着いていきます。

Q2. 治療にはどのくらいの期間がかかりますか?

A2. 症状の程度や生活環境によって個人差がありますが、発作がおさまった後も再発を防ぐために一定期間お薬を続けながら、段階的に減薬を行っていくため、年単位でじっくり付き合っていくことが一般的です。

Q3. 電車に乗れなくなってしまいましたが元の生活に戻れますか?

A3. お薬で発作や予期不安を抑えつつ、少しずつ段階を踏んで慣れていく練習を行うことで、通勤や外出など元の生活を取り戻していくことが十分に期待できます。

院長より

渋谷 Mental&Beauty Clinic 院長の小寺祥子です。パニック障害の発作は非常に苦しく、周囲に理解されにくいことから、一人で抱え込んでしまう方が多くいらっしゃいます。当院では、心療内科専門医である女性医師が、患者さんのお気持ちに寄り添いながら丁寧にお話を伺います。

当院は東京メトロ渋谷駅A3a出口から徒歩3分、JR渋谷駅ハチ公口から徒歩5分とアクセスしやすい立地にございます。発作の恐怖や日常生活の制限でお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

初めて受診される際の流れや持ち物については「初診の方へ」のページを参照してください。

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